メイクに留まることなく 〝キレイ〟 を彩る必須アイテム
『 毛抜き 』
意外にも、その歴史は鋏 (はさみ) よりも古く平安時代にさかのぼります
東京都荒川区に
『 江戸本手打毛抜職人 三代目 倉田義之 』 あり
江戸時代から伝わる 『 総手打 』 の技術を唯一人受け継ぐ 『 匠 』 です
三代目は棒状のステンレスを
ハンマーで500回以上、叩いてカタチにします
叩きながら、金属を伸ばし、毛抜きのバネ部分の芯抜き、全体を馴らして毛抜きの形状へと変えていきます
リズミカルなハンマーを振るう 『 右手 』 とアクロバティックで俊敏な 『 左手 』 の動きに、
目の前で叩きあがったステンレスは予告通りの長さが、まさに神業です
精密な仕上がりです
『 手は口ほどにものを言う 』
髪の毛をカットする世界でも鋏を持たない手 『 左手 』 の
的確な動きと正確さでキマリます
『 三代目の巨大な手 』 は、まるで精密マシーンの様でした
降幡 洋 ( フリハタ ヒロシ )